真っ白でふわふわな毛並みに、まるで笑っているかのような「サモエド・スマイル」。その愛くるしい姿を見ているだけで、心がポカポカ温まりますよね。最近ではSNSや動画サイトでも大人気で、「いつかは一緒にお散歩してみたい!」と憧れている方も多いのではないでしょうか。
でも、いざお迎えを考えたり詳しく調べようとしたりすると、「サモエドはどこの国の犬なんだろう?」「性格は扱いやすいのかな?」といった疑問が次々と湧いてくるものです。
この記事では、サモエドのルーツである極寒の地での暮らしから、日本での歴史、気になるお値段や飼育の注意点まで、サモエドの魅力を余すことなくお伝えします。この記事を読めば、あなたもサモエドマスターになれるはずですよ。
この記事を読むと、以下のことがわかります。
- サモエドがどこの国の出身で、どのような歴史を辿ってきたか
- サモエドの性格の特徴や、似ている犬種との見分け方
- サモエドの子犬を「見てはいけない」と言われる意外な理由
- 実際にお迎えする際にかかる費用や、触れ合えるカフェの情報
サモエドがどこの国の出身か知るための歴史と特徴

サモエドのルーツを辿ると、そこには厳しい自然環境と、人間との深い絆の物語がありました。まずは、彼らがどのような場所で、どのように生きてきたのかを見ていきましょう。
極寒の地でサモエド族と共に歩んできた歴史
サモエドの原産地は、現在のロシア・シベリア地方です。この極寒の地で暮らしていた遊牧民族のサモエド族(現在はネネツ族などと呼ばれます)と一緒に生活していたのが、この犬種の始まりと言われています。
彼らは単なる家畜ではなく、家族の一員として大切にされてきました。サモエド族の人々は、夜寝るときにサモエドをテントの中に招き入れ、その暖かな毛に寄り添って暖をとっていたそうです。
当時のサモエドは、以下のような多彩な役割をこなしていました。
- トナカイの群れを守り、誘導する「牧畜犬」
- 重い荷物を運ぶ「そり犬」
- クマやオオカミなどの外敵から家族を守る「護衛犬」
- 猟をサポートする「猟犬」
このように、人間と密接に関わりながら進化したからこそ、現代のサモエドも非常に人間が大好きで、高い共感能力を持っているのですね。
サモエドがいつから日本に来たのか
サモエドが世界的に有名になったきっかけは、19世紀末から20世紀初頭にかけての北極・南極探検でした。イギリスの探検家たちが、サモエドの強靭な体力と忍耐強さに注目し、探検隊のそり犬として採用したのです。その後、イギリスで品種改良が進み、現在の真っ白な姿が定着しました。
では、サモエドはいつから日本に来たのでしょうか。正確な時期については諸説ありますが、昭和初期にはすでに一部の愛好家によって持ち込まれていたと言われています。
特に有名なエピソードとしては、1950年代の日本の南極観測隊が挙げられます。有名なタロとジロは樺太犬ですが、実はこの観測隊の準備段階や海外の探検記録などを通じて、サモエドという犬種の存在が日本でも広く認知されるようになりました。現在のような人気犬種となったのは、戦後の高度経済成長期以降、ペットブームの中でその美しさが注目されてからのことです。
サモエドに似てる犬との見分け方
サモエドを見ていると、「あれ?日本スピッツかな?」とか「ポメラニアンを大きくしたみたい」と思うことはありませんか?実はサモエドは、多くの白いスピッツ系犬種のルーツと言われています。
ここでは、よく間違われやすい犬種との違いを表にまとめました。
| 特徴 | サモエド | 日本スピッツ | アメリカン・エスキモー・ドッグ |
| 大きさ | 大型犬(20〜30kg前後) | 中型〜小型犬(9〜11kg前後) | 小型〜中型(種類による) |
| 性格 | 非常に温厚で社交的 | 警戒心が強く、賢い | 活発で遊び好き |
| 毛色 | ホワイト、クリーム、ビスケット | 純白のみ | ホワイト、クリーム |
| 吠え癖 | 比較的少ない | 警戒して吠えやすい | 吠えやすい傾向がある |
一番の違いは、やはり「大きさ」です。サモエドは成犬になるとかなりがっしりとした体格になります。また、日本スピッツは「サモエドを日本で小型化したもの」という説があるほど似ていますが、性格はサモエドの方がより「まったり」としていて、誰に対してもフレンドリーな傾向があります。
意外と知らないサモエドの黒色の噂
「サモエドには黒い個体もいるの?」という疑問を耳にすることがあります。結論から言うと、現在の国際的な犬種標準(スタンダード)では、サモエドの黒は認められていません。
サモエド族が飼っていた古い時代の犬の中には、黒や茶色の斑(パーティカラー)がある犬も存在していたと言われています。しかし、イギリスで純血種として固定される過程で、「雪の中でも目立ち、美しく神々しい白」が選好されるようになり、現在の真っ白なサモエドが出来上がりました。
もし「黒いサモエド」を見かけたとしたら、それはサモエドにそっくりな黒い犬種(ベルジアン・シープドッグ・グローネンダールなど)や、ミックス犬である可能性が高いでしょう。
サモエドをどこの国よりも愛するために知っておきたいこと

サモエドとの暮らしは、毎日が笑顔で溢れる素晴らしいものですが、大型犬ならではの大変さももちろんあります。お迎えする前に知っておきたい現実的なお話もしていきましょう。
温厚で人懐っこいサモエドの性格
サモエドの最大の特徴は、何と言ってもそのサモエドの性格の良さです。
- 平和主義: 他の犬や人間に対して攻撃性を見せることがほとんどありません。
- 甘えん坊: 常に飼い主さんのそばにいたいタイプで、一人にされるのは少し苦手です。
- 遊び好き: 成犬になっても子犬のような無邪気さがあり、おもちゃで遊ぶのが大好きです。
一方で、非常に力強い犬種なので、興奮した時に飛びついたりすると、大人でもよろけてしまうことがあります。子犬の頃からのしっかりとしたトレーニングは欠かせませんね。
サモエドの子犬を見てはいけない理由
ネット上で時折見かける「サモエドの子犬は見てはいけない」という言葉。これには、ちょっとした「注意喚起」が含まれています。
その理由は、「可愛すぎて、何の準備もしていないのにその場で連れて帰りたくなってしまうから」です!
サモエドの子犬は、まるで動く綿あめか、生きているぬいぐるみのような愛らしさです。あのつぶらな瞳で見つめられたら、誰だって理性を失いそうになります。しかし、サモエドを育てるには、広めの居住スペース、毎日のブラッシング、夏の徹底した温度管理、そして十分な運動量が必要です。
「可愛いから」という理由だけで勢いでお迎えしてしまうと、後のギャップに苦労することになります。もし本気でお迎えを検討しているなら、まずは「成犬になった姿」と「お世話の大変さ」をしっかりイメージしてから、子犬に会いに行くことをおすすめします。
気になるサモエドの値段相場と維持費
サモエドは、日本では希少な犬種の一つのため、お迎え費用は他の犬種に比べても高めです。
現在のサモエドの値段相場は、だいたい50万円〜80万円前後となっています。血統が良い場合や、親犬がチャンピオン犬などの場合は、100万円を超えることも珍しくありません。
また、お迎えした後にかかる費用も考慮しておく必要があります。
- 食事代: 大型犬なので、良質なフードをたくさん食べます。
- 冷暖房費: 暑さに非常に弱いため、夏場は24時間エアコンをフル稼働させる必要があります。
- トリミング代: あの毛量を自宅で完璧にケアするのは至難の業。定期的なプロの手入れが必要です。
- 医療費: 体が大きい分、薬代やフィラリア予防薬なども小型犬より高額になります。
決して安い買い物ではありませんが、彼らがくれる無償の愛と笑顔は、それ以上の価値があると多くの飼い主さんは言います。
サモエドカフェで触れ合う魅力
「家で飼うのは難しいけれど、サモエドに癒やされたい!」という方には、最近話題のサモエドカフェがぴったりです。
東京や大阪などの都市部を中心に増えており、たくさんのサモエドたちが歓迎してくれます。大型犬特有の、寄り添ってきた時のずっしりとした重みや、柔らかな毛並みを直接体験できる貴重な場所です。
カフェを訪れる際は、以下のポイントに気をつけてくださいね。
- 予約は必須: 非常に人気なので、事前予約がないと入れないことが多いです。
- 服装に注意: 白い毛がたくさんつくので、汚れてもいい、あるいは毛が払いやすい服装がベスト。
- 接し方のルールを守る: ワンちゃんたちも生き物です。嫌がることはせず、スタッフさんの指示に従って優しく接してあげましょう。
私も一度訪れたことがありますが、たくさんのサモエドに囲まれる空間は、まさに天国のような幸せな場所でしたよ。
サモエドがどこの国の犬か学んだ後のまとめ
- 原産国はロシアのシベリア地方である
- サモエド族という遊牧民族と一緒に暮らしてきた歴史を持つ
- 極寒の地でソリ引きや家畜の警備をしていた
- 日本には昭和初期ごろから徐々に紹介されるようになった
- 性格は非常に穏やかで人懐っこく平和主義である
- 暑さにとても弱いので夏場のエアコン管理は必須である
- サモエドの子犬は可愛すぎて衝動買いの危険があるため要注意である
- 値段相場は50万円から80万円程度と高価な傾向にある
- 日本スピッツよりもずっと大きく力強い大型犬である
- 現在のスタンダードでは毛色は白やクリームが基本である
- 黒いサモエドは現在の純血種としては存在しない
- 抜け毛が非常に多いため毎日のブラッシングが欠かせない
- 運動量が必要なため毎日の散歩時間を確保する必要がある
- サモエドカフェは初心者でも気軽に触れ合えるおすすめの場所である
- 家族として迎えれば最高の笑顔で癒やしてくれるパートナーになる
サモエドの歴史や魅力を知ると、ますます彼らのことが愛おしくなりますよね。もし、あなたが最高のパートナーを求めているなら、サモエドはきっとあなたの人生にたくさんの「笑顔」を運んできてくれるはずです。
参考資料
SAMOYED – FCI Standard N° 212(国際畜犬連盟) (出典:Fédération Cynologique Internationale「Breed nomenclature」) 世界最大の国際畜犬連盟(FCI)による国際標準規格です。サモエドの公式な原産地(北ロシアおよびシベリア)の認定や、身体的特徴の定義、許容される毛色の詳細など、世界基準の一次データが記載されています。
Samoyed Dog Breed Information(American Kennel Club) (出典:American Kennel Club「Dog Breeds」) 世界的に影響力を持つアメリカンケネルクラブによる解説です。サモエド族との共生から、北極・南極探検におけるそり犬としての歴史的貢献、そして家庭犬としての適性まで、専門家による詳細な知見が提供されています。
