家の中でWi-Fiを使おうと思ってAmazonや家電量販店をのぞくと、必ずと言っていいほど見かけるのがTP-Link(ティーピーリンク)の製品ですよね。圧倒的な安さと、スタイリッシュなデザイン、そして「Wi-Fi 7」などの最新技術をいち早く取り入れるスピード感には、私もいつも驚かされています。
一方で、いざ購入しようとすると「TP-Linkはどこの国のメーカーなのかな?」「安すぎてセキュリティは大丈夫?」と不安を感じて検索したあなたは、とてもリテラシーが高い方だと言えます。ネット上では「TP-Linkはやばい」といった極端な意見や、バックドアに関する不穏な噂が飛び交っていることも事実です。
毎日使うインターネットの出口となるルーターだからこそ、納得して選びたいですよね。そこで今回は、TP-Linkのルーターやカメラを検討しているあなたに向けて、客観的な事実に基づいた情報をお届けします。
この記事を読むと、以下の4つのポイントについて詳しく理解できます。
- TP-Linkがどこの国で誕生し、現在はどのような体制で運営されているのか
- ネットで囁かれる「バックドア」や「情報漏えい」の噂の真相と根拠
- 実際にTP-Linkの製品を使う際のリスク管理と安全性を高める設定方法
- ライバルメーカーであるバッファローと比較して、あなたにはどちらが向いているか
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TP-Linkはどこの国で生まれたメーカーなのか徹底解説

現在の私は、多くのネットワーク機器を触ってきましたが、TP-Linkというメーカーは非常に戦略的な動きをする企業だと感じています。結論から申し上げますと、TP-Linkは1996年に中国の深圳(シンセン)で設立されたメーカーです。
当時は、趙建軍氏と趙佳興氏の兄弟によって設立され、社名は「Twisted Pair Link」に由来しています。現在では、家庭用Wi-Fiルーターのシェアで世界ナンバーワンを長年維持しており、世界170カ国以上で製品を販売している超巨大グローバル企業です。
しかし、最近になってTP-Linkの「国籍」については少し複雑な動きが見られます。米中貿易摩擦などの地政学的なリスクを考慮してか、同社は組織再編を行い、現在はシンガポールとアメリカに本社を置く体制へと移行しました。これにより、中国資本の影響を薄めようとしている意図が伺えます。
TP-Linkの安全性とこれまでの評判
安全性について語る上で、私たちがまず知っておくべきなのは、過去にどのようなトラブルがあったかという点です。TP-Linkの製品は、過去にセキュリティ上の脆弱性を指摘されたことが何度かあります。
例えば、特定のモデルで外部から不正アクセスを許してしまうバグが見つかったり、内蔵されているセキュリティソフトが意図しない通信を行っていたりしたことがニュースになりました。これを「悪意のあるバックドア」と捉えるか、「開発上のミス(脆弱性)」と捉えるかで評価は大きく分かれます。
ただ、重要なのはその後の対応です。TP-Linkは脆弱性が報告されると、比較的早い段階で修正ファームウェアを公開する傾向にあります。世界中で利用者が多いため、セキュリティ専門家の目にも留まりやすく、問題が放置されにくいという側面は、ある意味では安心材料かもしれません。
TP-Linkはやばいと言われる理由と背景
インターネットで「TP-Link やばい」という言葉が飛び交う最大の理由は、やはりその出自が中国であることに起因しています。アメリカ政府がファーウェイ(Huawei)などの中国企業を排除した流れの中で、同じ通信機器メーカーであるTP-Linkも「いつか制限がかかるのではないか」と警戒されているのです。
もしかしたら、あなたも「中国製のルーターを使うと、通信内容がすべて筒抜けになるのでは?」と心配されているかもしれません。実際、アメリカの一部議員からは、TP-Link製品のセキュリティ調査を求める声が上がっています。
このように言うと非常に恐ろしく感じますが、現時点では「個人ユーザーのデータが組織的に盗まれている」という決定的な証拠が見つかったわけではありません。あくまで「リスクがあるかもしれない」という懸念の段階であることは、冷静に判断すべきポイントでしょう。
TP-Linkはやばいカメラという噂の真相
ルーターだけでなく、見守りカメラの「Tapo」シリーズについても、「TP-Link やばい カメラ」と検索されることが多いようです。カメラはプライバシーの塊ですから、もし映像がどこか知らないサーバーに送られていたら……と考えると夜も眠れませんよね。
過去にセキュリティ研究者が、TP-Linkのカメラにおいて「認証なしで映像が閲覧できてしまう脆弱性」を発見したことがありました。もちろんこれは重大な問題ですが、TP-Linkは即座に修正アップデートを配信しています。
私であれば、カメラを設置する際は必ず「ファームウェアが最新であること」を確認し、さらに「クラウド保存機能」を使うかどうかを慎重に判断します。安価で高性能なカメラを提供しているからこそ、利用者側にも最低限のセキュリティ設定を行う知識が求められるのです。
TP-Linkのセキュリティ対策はどうなってる?
TP-Linkは、自社のイメージを払拭するために「HomeShield」といった強力なセキュリティ機能を製品に搭載しています。これは、トレンドマイクロ社などの外部セキュリティ専門企業と提携し、ルーターの段階でウイルスや不正サイトへのアクセスをブロックする仕組みです。
また、最新の暗号化規格である「WPA3」にもいち早く対応するなど、技術的な安全性については業界トップクラスの基準を維持しています。これだけの規模の企業になると、一度でも深刻なセキュリティスキャンダルを起こせば世界中での信頼を失うため、むしろ対策には必死であると言えるかもしれません。
現在のラインナップを見ると、以下のような多重のガードが施されています。
| 機能名 | 内容 | 期待できる効果 |
| 自動アップデート | 深夜などに最新ソフトへ更新 | 脆弱性の放置を防ぐ |
| ゲストネットワーク | 家族以外用のWi-Fiを分離 | メイン端末への侵入を防止 |
| IoT保護機能 | 家電の不審な動きを検知 | スマート家電の踏み台化を防止 |
| WPA3対応 | 最新の暗号化方式 | パスワード解読を困難にする |
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TP-Linkはどこの国の基準で見ても安全か比較検証

安全性を考えるとき、もう一つ避けて通れないのが「バックドア」という言葉です。これは、メーカーが意図的に作った「裏口」のことで、本来の認証を無視してシステムに侵入できる仕組みを指します。
もし、中国政府の要請によって製品にバックドアが仕込まれていたら……という疑念が、多くのユーザーの不安の根源にあります。これを理解した上で、現在までに分かっている事実を整理していきましょう。
TP-Linkと中国のバックドア問題の事実
結論から言えば、現在のところTP-Linkの家庭用製品に、意図的なバックドアが仕込まれていたという公的な証拠は見つかっていません。 過去に「TP-Link 中国 バックドア」と騒がれたケースの多くは、プログラムのミス(脆弱性)であり、発見後に修正されています。
しかし、中国には「国家情報法」という法律があり、いかなる組織も国家の諜報活動に協力する義務があるとされています。この法律の存在が、「たとえ今はバックドアがなくても、将来的に強要されるのではないか」という不安を消えないものにしているのです。
一方で、TP-Linkは前述の通り本社機能をシンガポールやアメリカに移転させています。これは、中国の法律の影響を直接受けない立場であることを世界に示すための、大きなアピールだと言えるでしょう。
TP-Linkが禁止されているという情報の真偽
「TP-Link 禁止」という物々しいキーワードを目にすることもありますが、これは正確にはどういう状況なのでしょうか。実は、アメリカの一部の州や政府機関において、中国製通信機器の使用を制限する動きがあるのは事実です。
ただし、これはあくまで「政府機関のネットワーク」や「重要インフラ」に導入することを制限するものであり、一般の消費者がAmazonや家電量販店でTP-Linkを購入すること自体が禁止されているわけではありません。
日本においても、今のところ一般ユーザーの利用を制限するような動きは全くありません。もし、あなたがごく普通の家庭で動画を楽しんだり、テレワークをしたりするために使うのであれば、この「禁止」という言葉を過度に恐れる必要はないでしょう。
TP-Linkとバックドアに関する懸念の現在
バックドアに関する議論は、今でも完全には決着していません。セキュリティの専門家の間でも、「完全にクリーンだと言い切ることはできないが、それはどの国のメーカーでも同じだ」という意見と、「やはり中国系メーカーは避けるべきだ」という意見に分かれています。
ここで大切なのは、ルーターを「魔法の箱」だと思わないことです。どのメーカーの製品であっても、脆弱性は必ず見つかります。大切なのは、TP-Link バックドアという言葉に踊らされるのではなく、定期的にパスワードを変えたり、ファームウェアを更新したりするという、当たり前の対策を続けることです。
もしあなたが、国家機密を扱うような仕事を自宅でしているのであれば、より保守的な選択(日本メーカーや米国メーカーの特定モデル)を検討した方が、精神的な安定につながるかもしれません。
Tp-Linkとバッファローはどっちを選ぶべき?
多くのユーザーが迷うのが、「Tp-Link バッファロー どっちがいいの?」という悩みです。国内メーカーの安心感を取るか、海外メーカーの圧倒的なコスパを取るか、非常に難しい問題ですよね。
私の場合、用途によっておすすめを変えています。設定のしやすさや、日本の住宅事情(複雑なプロバイダ設定など)への対応力では、バッファローに軍配が上がります。一方で、広い家をカバーするメッシュWi-Fiの構築や、最新規格を安く試したいならTP-Linkが圧倒的に有利です。
簡単に比較表を作ってみましたので、参考にしてください。
| 比較項目 | TP-Link | バッファロー |
| 価格 | 非常に安い | 普通〜やや高い |
| 設定画面 | スマホアプリが使いやすい | ブラウザ版が詳細で日本向け |
| サポート | チャットやメールが中心 | 日本国内の充実した電話対応 |
| 安全性への信頼 | 賛否両論あるが対策は速い | 日本メーカーとしての高い信頼 |
| 最新技術 | 導入が非常に早い | 安定してから導入する傾向 |
このように考えると、あなたが「少しでも不安があるなら、高くても安心を買いたい」と思うならバッファローを、「コスパ重視で、自分で最低限の設定ができる」ならTP-Linkを選ぶのが正解と言えるでしょう。
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TP-Linkはどこの国の製品か知った上でのまとめ

今回の内容を振り返ると、TP-Linkというメーカーの姿がはっきりと見えてきたのではないでしょうか。中国で生まれ、世界を席巻し、現在はグローバル企業として脱・中国の道を模索している、非常にパワフルなメーカーです。
もちろん、セキュリティ面での懸念を完全にゼロにすることはできません。しかし、それはインターネットに繋がるすべての機器に言えることでもあります。正しく恐れ、適切に設定して使えば、これほど安くて高性能なデバイスは他にありません。
最後に、この記事の内容を15個のポイントでまとめました。
- TP-Linkは1996年に中国の深圳で設立された世界トップシェアのメーカー
- 現在は地政学的リスクを避けるためシンガポールとアメリカに本社を置いている
- ネット上の「やばい」という評判の多くは中国出身であることへの警戒心から来ている
- 「バックドア」が意図的に仕込まれていたという明確な証拠は現在まで見つかっていない
- 過去の脆弱性については報告から修正までのスピードが非常に早い
- カメラ製品(Tapo)は安価で高性能だが初期設定と更新が重要
- アメリカ政府の一部で調査や制限の動きはあるが一般販売は禁止されていない
- セキュリティ機能「HomeShield」などで外部専門機関と連携し対策を強化している
- 中国の「国家情報法」による将来的なリスクを懸念する声は根強く残っている
- バッファローと比較するとTP-Linkはコスパと最新技術の導入速度で勝る
- 日本のプロバイダ独自の接続方式への対応はバッファローの方がスムーズな場合が多い
- 製品に自動アップデート機能が備わっており最新の状態を保ちやすい設計
- 「安全」か「危険」かの二択ではなくリスクを理解して使い分ける姿勢が大切
- 一般的な家庭での利用においてTP-Linkが致命的な被害をもたらした例は稀
- 不安がどうしても拭えない場合は保守的な国内メーカーを選ぶのが精神衛生上よい
もし、あなたが「やっぱりコスパは捨てがたいし、今の説明を聞いて納得できた」と感じるのであれば、TP-Linkの最新ルーターは非常に良い買い物になるはずです。特にWi-Fi 6EやWi-Fi 7対応モデルの速さは、一度体験すると元には戻れません。
一方で、どうしても「どこの国か」という点が引っかかってしまうなら、無理をしてTP-Linkを選ぶ必要はありません。あなたのライフスタイルと、何を一番大切にしたいか(安さか、安心か)に合わせて、最適な一台を選んでみてくださいね。
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記事の信頼性を裏付ける参照元リスト
今回の記事を作成するにあたり、以下の公的機関および公式サイトの一次情報を参照・確認しています。
- TP-Linkのグローバル本社体制と中国事業からの分離について
(出典:TP-Link Japan 公式プレスリリース「組織再編の完了のお知らせ」)
2024年5月に完了した米国・シンガポールの2本社体制への移行、および中国の旧法人から事業分離し、独立した事業体となった事実を確認できる最重要の公式資料です。 - 製品の脆弱性情報の公開と対策状況の確認
(出典:IPA/JPCERT 運営:JVN iPedia(脆弱性対策情報データベース))
日本国内の公的セキュリティ機関が管理するデータベースです。ここで「TP-Link」と検索することで、過去の脆弱性が公表され、それらが適切にアップデートで修正されている履歴を透明性高く確認できます。 - 米国政府による通信機器規制対象(Covered List)の最新状況
(出典:米国連邦通信委員会(FCC)公式「List of Equipment and Services Covered By Section 2 of The Secure Networks Act」)
米政府が「国家安全保障上の脅威」として認定した企業リストです。2025年後半~2026年現在の最新リストにおいても、TP-Linkが排除対象(禁止企業)に含まれていないことを確認できる公式データです。
